基本構想

自然環境の保全管理の方向

当公園には、東京湾随一の海から森へとつながる広大で多様な自然があります。
「自然環境の保全管理の方向」では、多様な自然を保全とふれあいの度合いによって5段階に分け、様々な生物とそれをとりまく多様な自然環境に効率的にふれあい学べるようにします。 上の画像をPDFでダウンロード(821KB・A3印刷サイズ)

歴史資源活用の方向

当公園には、古事記の時代から続く「海の守り」のために尽くしてきた人々の歴史があります。
園内各所で「砲台跡」等の近代化遺産を見ることができ、小説『坂の上の雲』に象徴される日本の近代化を推し進めた明治の人々の時代の息吹が感じられます。
「戦没船員の碑」では太平洋戦争の悲しい歴史が後世に伝えられています。
その貴重な歴史資源に光を当て、保全・活用し、明確な利用ルートの設定やサイン・ガイドによる解説、広報誌の発行等の充実によって積極的に情報発信をすることで、利用者の年代を問わずこれらの歴史に効率的にふれあい学べるようにします。 上の画像をPDFでダウンロード(839KB・A3印刷サイズ)

利活用イメージのゾーニング

当公園の基本目標と5つの基本方向、自然環境の保全管理の方向、歴史資源活用の方向を受けて、場所ごとに目指す利活用イメージの特性を示し、6つのゾーンに区分しました。
歴史・文化の特性を強く打ち出したゾーンとして、メイン入口であり、ふれあいやすい自然と公園の基礎情報を提供する「自然へのいざないゾーン」、横須賀美術館や最もバリエーションに富んだ砲台遺跡がそろった「文化とふれあうゾーン」、幕末から明治、そして太平洋戦争終結までの近代の歴史や「海の守り」の歴史をたどる「近代史体感ゾーン」を設定しました。
また、多様な自然環境を活かしたゾーンとして、砂浜から磯場、海から森へと移り変わっていく多様な自然とふれあえ、公園の自然について最も中心的に学べる「里海体感ゾーン」、広大な草原と、古来から日本人の重要な文化として親しまれてきた桜や草花等にふれあえる「草原あそびゾーン」、原生自然ではなく人の手の入った二次的自然であり、人と良好な関係を築いてきた里山とふれあえる「里山体感ゾーン」を設定しました。 上の画像をPDFでダウンロード(442KB・A3印刷サイズ)

再生マスタープラン

再生計画(案)の目指す方向を利活用イメージの特性ごとに6つのゾーンに区分した「ゾーニング」をもとに、さらにゾーン内の具体の場所の利活用イメージの特性に合わせて個別のエリアと施設を定め、「県立観音崎公園再生計画(案)」の基本的な方針を示す「再生マスタープラン」を策定しました。 上の画像をPDFでダウンロード(719KB・A3印刷サイズ)