2025/07/29

〇〇富士と呼ばれる山は全国いたるところにありますね。
たいがいは独立峰であり、均整のとれた円錐形のいかにも「山」というシルエットです。
先日、「蝦夷富士」と呼ばれる羊蹄山を訪れました。
少し離れた場所から見た羊蹄山は、その姿かたちが富士山そっくりで驚きました。
これなら富士と名の付くのは当然ですね。
地元の方々からもさぞかし愛されていることと思いました。
海ももちろんそうですが、
山ってその土地のシンボルであり、信仰の対象であり、
癒しというか、土地の方々にとって元気をもらえるかけがえのない存在なんですね。
羊蹄山の標高は1898メートル。
3776メートルある富士山の約半分の高さなので、大したことがないように感じますが、
富士宮登山口がおおよそ2400メートルにある富士登山は、山頂までの標高差1376メートル。
対して羊蹄山は登山口がおおよそ350メートルなので、
標高差は1548メートルと、富士登山より標高差が大きく、山行的には決してあなどれません。
羊蹄山ももちろん成層火山なので、いつかは噴火するかも知れません。
3000メートルを超えると、草木もほとんど生えない富士山に対して、
標高2000メートルを下回る羊蹄山は、
いわゆる森林限界に達していない分、植生がたいへん豊かな山なんです。
雪解け時期ともなると、山頂やいたるところに、
それまでジッと耐えていた花々が一斉に咲き乱れ、お花畑を展開します。
それはもう心癒されること間違いなしです。

緑がやさしく感じる羊蹄山頂部

荒涼として異星のような富士山頂部
面白いのは、山頂に噴火口が二つあり、
いわゆるお鉢巡りをたっぷり楽しむことができるんです。

山頂部にもたくさんの花が咲いています
ただ富士山同様にしっかり現在位置や標識をしっかり確認しないと、
とんでもない方面に下山してしまうので、要注意ですね。
とても素敵なご当地富士でした。

こんな出会いもありました
あ、、、熊には気をつけないと。